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zoom RSS (272)「赤い靴はいてた女の子の像」悲話

<<   作成日時 : 2013/04/07 10:57   >>

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横浜の山下公園に、今日も一人静かに座って横浜港を眺め続けている可愛い少女の銅像があります。像の名前は「赤い靴はいていた女の子の像」。
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誰もが知っている童謡にでてくる女の子の像です。その童謡は

       「赤い靴」
  作詞:野口雨情 作曲:本居長世

安田祥子・由紀さおり姉妹の歌です。



1 赤い靴はいてた 女の子
  異人さんに つれられていっちゃった

2 横浜のはとばから 船に乗って
  異人さんにつれられて いっちゃった

3 今では青い目に なっちゃって
  異人さんのお国に いるんだろ

4 赤い靴見るたび かんがえる
  異人さんにあうたび かんがえる

発表はされなませんでしたが、1978年になって発見された草稿には、以下の5番もあったようです。

5 生まれた 日本が 恋しくば
  青い海眺めて いるんだろ
  異人さんにたのんで 帰ってこ

この童謡の物語についてを調べていると、物語にまつわる像は山下公園以外にもあることを知りました。以下にまとめてみます。

女の子の名前は実在の人物で、岩崎きみちゃんといいます。
明治35年7月15日、静岡県旧不二見村(現 静岡市清水宮加三)で生まれました。下写真は、母親かよときみちゃんの出身地静岡市の日本平山頂にある「赤い靴母子像」です。
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きみちゃんは赤ちゃんの時、いろいろな事情で母「岩崎かよ」に連れられて北海道に渡りました。かよはそこで鈴木志郎と再婚し、一緒に開拓農場 (現北海道、留寿都村)に入植しました。写真は北海道留寿都村にある「母思像」と「開拓の母像」です。
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当時の開拓地は、想像を絶する厳しさでした。夫妻は、やむなく3歳のきみちゃんを子供に恵まれない函館のアメリカ人宣教師チャールス・ヒュエット夫妻の養女に出すことを決意しました。写真はチャールス・ヒュエット夫妻です。
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かよと鈴木志郎は開拓農場で懸命に働きました。しかし、静岡から呼んだかよの弟「辰蔵」を苛酷な労働の中で亡くし、また開拓小屋の火事などの不幸に会い、失意のうちに札幌に引き上げました。

その後、札幌の新聞社へ入社した鈴木志郎は、同じ頃この新聞社に勤めていた野口雨情(作詞家)と出逢いました。両家族が親しくなったある日、かよは片時も忘れたことのないきみちゃんへの思いを雨情に打ち明けました。

我が子を手放してしまった後悔、そして新しい両親のもとで幸せになってほしいという願いが交錯した母親の心情を雨情が綴って、生まれたのが童謡「赤い靴」でした。写真は大正12年発刊の赤い靴の楽譜です。

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かよは、死ぬまできみちゃんはヒュエット夫妻とアメリカに渡り、元気に暮らしていると信じていました。が、しかし赤い靴の女の子は異人さんに連れられて行かなかった!?のでした。

ヒュエット夫妻が任務を終え帰国しようとした時に、きみちゃんは不幸にも当時不治の病といわれた結核に冒されていました。身体の衰弱がひどく長い船旅が出来ないことから、メソジスト系の鳥居坂教会の孤女院に預けられることになりました。下写真は、鳥居坂教会孤女院の食事風景です。

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その後、閉ざされた薄暗い部屋の中できみちゃんは病魔と闘い続けと思われます。そして一人寂しく明治44年9月15日の夜、9歳の生涯を閉じたのでした。きみちゃんは今、青山霊園にある鳥居坂教会の墓地に眠っています。 写真は青山霊園の鳥居坂教会のお墓です。

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母親のかよは、きみちゃんはヒュエット夫妻と一緒にアメリカに渡ったものと思いこんでいて、きみちゃんが東京の孤児院で結核で亡くなったことは知らされないまま、一生を過ごしました。では、なぜ「赤い靴をはいたの女の子の像」が、山下公園にあるのでしょうか?

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物語には「横浜」の地名は出てきませんが、この唄が横浜港に舞台として作られています。それを記念とし多くの人に親しまれる彫刻となることを願ってここに置かれたのでしょう。

きみちゃんの像は麻布十番商店街にもあります。ここはきみちゃんの入った「鳥居坂教会の孤女院」のあったところです。  母と子の愛の絆をこの「きみちゃん」の像に託して商店街の方々が建てました。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
赤い靴の女の子の話は全くのウソです。あれは北海道テレビの捏造番組をもとに観光名物であちこちに像が建てられ、さらにウソが拡大しているだけです。阿井渉介「捏像・はいていなかった赤い靴」(徳間書店)やブログ「日本赤い靴の会」をご覧下さい。
さくら
2014/03/27 12:49
こんばんわ snowです
先日了承をもらい旅ブログにこの記事を使わせてもらい、取材に行き、投稿したところ、まだ4か月目の私の旅行記にしてはかなりいい投票数と知らなかった!という驚きのコメントをもらっています。
私も静岡在住40年以上ですが、あそこにきみちゃんがいることすら知らなかったのです!
ここでいい勉強をさせてもらい、更に住んでいる町が好きになりました。
フォ−トラベルさんの中で書かせてもらっています
http://4travel.jp/travelogue/11025330
トラベラー名はelephantです
像の置物集めが好きなのと、像並みに食べるのが好きなので。静岡中心に時々遠出もして書いています。
snow
2015/06/26 20:39
snowさん
snowさんがelephantさんだったとは、びっくりです。
お読みになったどうかわかりませんが、以前の話題作「永遠の零」の最後のどんでん返しのような感じですね。
elephantさんのフォ−トラベル拝見しています。
私も「赤い靴はいてた女の子」のことを知った時は、驚きました。そしてこの女の子の悲劇を、広く皆さんに知っていただこうと思って、このブログを書きました。
天国のきみちゃん、同じ清水出身のsnowに知っていただき、また皆さんに広めていただき、きっと喜んでいることと思います。
合掌
M YASUDA
2015/06/26 23:01

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