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zoom RSS (441)映画「ラサへの歩き方 祈りの2400km」と五体投地の作法

<<   作成日時 : 2016/08/03 20:29   >>

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2016年8月2日、映画「ラサへの歩き方 祈りの2400km」を渋谷の「シアター・イメージフォーラム」で見ました。この映画は、壮大なチベット高原を舞台に、チベット東部、マルカム県プラ村から、チベット仏教の全身を地に付けて礼拝する「五体投地」を繰り返しながら、1,200km離れた聖地「ラサ」へ、さらに1,200km離れた「カイラス山」に向かう巡礼の旅の映画です。まず映の予告編をYuTubeで見てみましょう。

『ラサへの歩き方〜祈りの2400km』予告編
Moviolaeigaさん  2016/05/31 に公開

映画の舞台となるチベット東部マルカム県プラ村、聖地「ラサ」および聖地「カイラス山」の位置は下の地図の通りです。

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映画の冒頭は、チベット東部マルカム県プラ村。ニマの家では、父親が亡くなり、まだ四十九日が明けず、法事が行われています。父の弟のヤンペルは、兄のように思い残すことなく、自分は死ぬ前に聖地ラサ行きたいと願いました。ニマは叔父ヤンペルの願いを叶えるため、ともにラサへ巡礼に行く決意をします。彼らの巡礼のことを聞き、隣家のケルサン家では長女ツェリン、その夫セパ、次女ツェエアン、親戚筋の若者2人の5人が参加。さらに幼い娘を含めたジグメ家3人が加わり、総勢11名で巡礼に旅立ちます。
(この冒頭部分は、次々によく似た人物が現れてきますから、予備知識を得て見ないと把握できません。)

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彼らの村から、ラサまでは1,200km。マニ車を手に祈りをささげる老いたヤンペル(上写真の先頭)と妊娠中のツェチンを除いて一行は五体投地を繰り返し、夜はテントを張って野営しながら、聖地に向かって進んでいきます。下写真は、一行の中の幼い少女タツォです。

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下の場面は、野営のためのテントを張っているところです。

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途中、ツェリンが出産します。しかし食料や寝具を運ぶトラクターが破損したり、叔父ヤンペルが死亡したり人生の哀歓に見舞われました。下写真は(鳥葬のため)叔父ヤンペルの遺体を山の上に置き僧侶が読経しているところです。

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ラサの手前に旗がたくさん飾ってある祈りの場所がありました。彼らも旗を飾って祈っていました。

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そしてラサに到着しました。ラサにはポタラ宮殿があります。ポタラ宮殿は、チベットの中心地ラサにあるマルポリの丘に建設された宮殿です。1642年から十数年かけて建設され、1994年には世界遺産にも指定されています。

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この宮殿は富士山と同レベルの標高3,700mに位置し、13階建て、部屋数もゆうに1,000を超える、単体としては世界でも最大級の建築物です。ダライ・ラマ5世からダライ・ラマ14世がインドへ亡命するまでの間、居城としての役割も担っていました。下写真は、ラサのポタラ宮殿前の一行です。

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一行はラサまで来て、資金が尽きました。ラサから1,200km先の聖地「カイラス山」へ行くために、ラサで皆で働いて資金を造ります。そして資金が出来て、「カイラス山」への巡礼の旅に出発したところで、映画は終わります。

物語は、フィクションとして構成されていますが、登場人物はすべて実在の村人で、彼らの実生活を取り入れているので、ドキュメンタリーのような現実味がありました。監督、チャ・ヤン氏の中国映画です。

ここで、五体投地の作法について調べてみます。最初の予告編の動作で、おおよそは分かりますが、ネッで調べたところ、「まとめ髪白書 真浦の日々の中での独り言」に出会いました。
http://blog.goo.ne.jp/umekou_2004/e/17f1594a53f16662bcb249a9e34d7ae4
ここに掲載されている図を少しアレンジしてお借りします。

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@〜A両手を蓮の花の形に合掌して頭頂にあてがい、心身の汚れを清める。
B合掌した両手を喉にあてがって、言葉の汚れを清める。
C合掌した両手を胸にあてて、意識の汚れを拭い去る
D両手を地に付け跪く。
E頭を地面に付け、体を地面に伸ばし、両手も伸ばす。
F両手を頭上に挙げて蓮の花の形で合掌する。
G〜H起き上がる。
I合掌する
しかし、映画では上の予告編のように、五体投地を歩きながら路上で行うために、両手には下駄のようなものをはめています。このため合掌する度に拍子木を打つような音がして、柏手を打っているように見えました。
この動作を繰り返しながらの2,400kmの巡礼の旅は、信仰心がなければとうてい不可能でしょう。


予告編について詳しく知りたい方は下記クリックしてください。
http://openers.jp/article/1494428

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「ラサへの歩き方ー祈りの2400km」
聖地ラサへと、五体投地(ごたいとうち)をしながら歩き続ける11人の村人たちの巡礼の旅。父の死をきっかけに、面倒を見てくれた叔父が人生に後悔のないように、聖地ラサへ、そして更に聖山カイラス山へと共に巡礼の旅に出ることを決意した男がいた。男が旅の提案をすると、親戚その他のマルカムの村人たちも、ラサへの巡礼を行いたいと名乗りを上げて、結局子供や妊婦も含めた総勢11人の旅路となる。五体投地とは、文字通り、両手・両膝・額の五体を地に付けて最上級の祈りを捧げること。これをしながら歩き続ける旅路は、体力を消耗... ...続きを見る
ここなつ映画レビュー
2016/08/09 13:44

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。弊ブログにご訪問&コメント下さりありがとうございました。
映画の感想が中心のブログは勿論参考になるし、よく訪問させてもいただくのですが、こういう別な内容の投稿を中心とされている中での映画の感想も、とても為になります。
この度はありがとうございました。今後又機会がございましたらよろしくお願いします。
ここなつ
2016/08/09 20:47
ここなつさま
私のぶろぐに初めて書いた映画の記事をご覧いただきありがとうございました。
映画に少しはまったかもしれませんが、戦後、私の幼少時代、青春時代を謳歌した私の生まれ故郷彦根ロケの吉永さゆりの「青い山脈」のDVDを入手し、故郷の50年前の景色を懐かしみながら鑑賞しました。
そのうちに持ち前の探求心が起こり、「青い山脈」についていろいろ調べたくなりました。
そいて、このブログに「映画「青い山脈」の系譜@」を書きあげました。
ご覧いただき、映画のベテランのここなつさまからコメントいただければ大変うれしく思います。
M YASUDA
2016/08/11 10:32

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